脚は、肩幅程度に広げましょう。

注意：
立位に不安のある方は、座って行ないましょう。

息を吐きながら、胸の前で組んだ両手を遠くに伸ばし、背中を丸めていきます。
このとき、あごを引き、視線をみぞおちに向けるようにしましょう。

この動作で肩甲骨が前に滑っていきます。

注意：
手を遠くに伸ばすようなイメージで行うと、肩甲骨が広がりやすくなります。

注意：
③～⑥肩甲骨の周囲の筋肉が硬くなっている場合、勢いよくやると痛める可能性があります。ゆっくりと徐々に肘を引く距離を大きくしていきましょう。 まずは肘だけ引く練習をして、その後上半身をひねるように現場では順序立てて行うことをおススメします。

息を吐きながら肘を後ろに引いて、上半身を回します。

肩の痛みの中でも、ストレッチが効果的なのは、肩こりと頸肩腕症候群（けいけんわんしょうこうぐん）になります

肩こりは、首から肩・背中にかけて、感じる不快な症状の状態です。

肩こりが起こる仕組みを、説明すると、首や肩の筋肉の緊張が続くことで、血管が圧迫され、筋肉に沿って流れる血液の流れが滞ることで、老廃物が血管内に蓄積します。この老廃物が末梢神経を刺激することにより、痛みや肩こりの諸症状をもたらします。

首周辺・肩・背中・腕・手首から指先などに痛みやこり、しびれなどの感覚の異常が現れる症状をさしています。

原因がはっきりとしない場合が多く、同じ部位の筋肉の緊張が続き、神経や血管への圧迫で、負担が蓄積することで起こる過労性の疾患だと考えられています。

私たちが肩と言っている部位にある骨は、以下の３つ。

（１）肩甲骨（けんこうこつ）
（２）鎖骨
（３）肩に近い腕の骨（上腕骨：じょうわんこつ）

肩甲骨は、背骨や上腕の骨、肋骨などとつながっており、17個の筋肉が付いています。よって、自由度が高い動きが可能となります。

（４）肩甲骨と上腕骨（じょうわんこつ）がつながっている部分：肩関節（「肩甲上腕関節：けんこうじょうわんかんせつ」とも言います）

（５）肩甲骨と鎖骨がつながっている部分：肩鎖関節（けんさかんせつ）。

肩関節は、ボールのような部分とボールがはまる形でできた関節で、身体のほかの関節に比べ、様々な方向に動かすことができます。

肩の表面にある代表的な筋肉は、以下の２つ。

（４）僧帽筋（そうぼうきん）
（５）三角筋（さんかくきん）


首から肩・背中にかけて広がり、身体の表面の近くにある大きな筋肉を、僧帽筋（そうぼうきん）と言います。この筋肉は、肩甲骨を様々な方向に動かす働きをしています。

僧帽筋の奥（下層）にも、肩甲骨から様々な筋肉が上腕の骨に付いています。

つまり、肩甲骨を動かすだけで、肩の部位の血液の流れが良くなり、不調を改善する効果が期待できます。